環境への対応
環境対応塗料への転換
環境への負荷を低減させるため、環境に優しい塗料への転換をすすめています。
粉体塗料
粉体塗料は、有機溶剤や水などの揮発性成分を含まない粉末状の塗料です。
有機溶剤を含まないのでVOC(揮発性有機化合物)の発生がなく、大気を汚染しません。
また、水を含まないので排水を汚染しないため、最も環境に優しい塗料といえます。
電着塗料(水性塗料)
水性塗料の一つである電着塗料は、有機溶剤をほとんど含まない環境対応塗料の代表です。
有機溶剤をほとんど含まないため、火災の危険も低く、大気を汚しません。
塗料のロスが非常に少なく、塗料回収率も高いので、塗料の使用量を削減することができます。
ハイソリッド塗料
ハイソリッド塗料は、従来の溶剤塗料に比べ、固形分を増やし、溶剤分を減らした塗料です。
溶剤分を減らしているため、VOCの発生が従来より抑えられ、大気に対する環境負荷を低減させることができます。
また、固形分を従来より増やしているため、塗料の使用量を減らすことが可能となっています。
工場排気のクリーン化
臭気やVOCガスをクリーンな状態にして、大気への負荷低減を追求します。
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バイオ脱臭装置
臭気成分(ヤニ・タール含む)、VOCガスを循環式スクラバー方式で集積し、循環水の腐敗やスラッジをバイオ菌で分解し、長期間使用可能な状態にする、超高性能集塵脱臭装置です。
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二次燃焼装置
塗料を焼付乾燥するときに排出されるVOCガスを、再度、高温(850℃)で燃焼させ、二酸化炭素、水などに分解し、クリーンな状態にして大気に放出する方式です。
VOC分解率は、80%~90%です。