カチオン電着塗装
カチオン電着塗装とは
カチオン電着塗装とは、水溶性の塗料をみたした電着槽内に金属部品を浸し、塗料をプラス、金属部品をマイナスに通電させ、塗料を付着させる塗装方法です。
形状が複雑な部品でも均一な塗膜がえられ、非常に高い防錆力をもつことから、渡辺工業では厳しい環境下での耐久力を求められる建設機械の下塗塗料として活躍しています。
ちなみにカチオン(英語では”cation”)とは、陽イオンのことです。塗料に陽イオンの特性をもたせることから、「カチオン電着塗装」と呼びます。
また電着塗料は、鉛を含まず、有機溶剤をほとんど使用していません。カチオン電着塗装は環境に優しい塗装方法の代表です。
渡辺工業のカチオン電着塗装
高度に自動化されたライン
渡辺工業のカチオン電着塗装設備(本社工場第7ライン)は、高度に自動化をすすめ、効率化を追求した設備です。
白色系の塗料で上塗塗装を効率化
渡辺工業では、黒色ではなく白色系の電着塗料を使用しています。電着塗装を下塗りにして上塗塗装を行う場合、黒の電着塗料だと、どうしても上塗塗装を塗り重ねないと色が安定しません。
その点、下塗塗料(電着塗料)が白色系の場合、上塗塗装を塗り重ねなくても塗装色が安定するため、上塗塗装を効率よく行うことができます。
小さい物から大きい物まで対応可能
渡辺工業のカチオン電着塗装設備(本社工場第7ライン)は、小さい部品から大型の部品まで、幅広い大きさに対応します。
対応可能サイズ 2500mm ×1200mm ×1400mm
下塗りにカチオン電着塗装をほどこした製品例